4/6(金) 19:30 SmartFLASH
亡くなった「高畑勲監督」ドラえもんの救世主だった
4月5日、アニメーション監督の高畑勲さんが肺がんで亡くなった。82歳だった。
高畑さんは東大仏文科在学中、フランスの長編アニメ『やぶにらみの暴君』に感銘を受け、アニメーションの世界に関心を持った。大学卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、1968年、『太陽の王子 ホルスの大冒険』で監督デビュー。
1971年、宮崎駿監督らとAプロダクションに移り、『ルパン三世』を手がけた。以後、『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』『赤毛のアン』などに関わる。
1985年、宮崎監督らとスタジオジブリを設立し、『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』など数多くの名作を作り上げてきた。2013年の『かぐや姫の物語』では、アカデミー賞アニメ部門にノミネートされている。
そんな高畑さんを悼むのは、シンエイ動画名誉会長の楠部三吉郎さんだ。
「高畑さんは僕の恩人ですから。今、すごく悲しいです」
楠部さんが高畑さんを「恩人」と評するには理由がある。楠部さんは1976年、Aプロダクションから独立してシンエイ動画を起業する。しかし、仕事がまったくなかった。そのときひらめいたのが、『ドラえもん』のアニメ化だ。
もともと、アニメ『ドラえもん』は1973年に放送されているが、視聴率7%で半年で打ち切られている。だが、ドラえもんの魅力にとりつかれた楠部さんは、原作者・藤本弘(藤子・F・不二雄)に再アニメ化を持ちかける。
しかし、打ち切りの悲哀を味わった藤本はなかなか了承しない。楠部さんがこう話す。
「藤本先生に直接お会いして、どうか『ドラえもん』をボクにあずけてください、と言ったんです。でも、藤本先生はこっちの気が遠くなるくらい黙ってから、“どうやって『ドラえもん』を見せるのか教えてもらえませんか。原稿用紙3、4枚でいいから、あなたの気持ちを書いてきてください”と言うのです」
楠部さんは企画書を考えるが、なかなか形に出来ない。そのとき頼ったのが、高畑さんだった。楠部さんは高畑さんに『ドラえもん』全巻を渡し、読んでもらった。
「高畑さんは『こんなすごい作品が日本にあったの? 子供の願望をこんな形で叶えるキャラクターを出現させるなんて、これは画期的だよ!』と驚き、企画書の作成を受けてくれたのです」
企画書の現物は残っていないが、楠部さんの著作『「ドラえもん」への感謝状』にはこう書かれている。
《『ドラえもん』は、子どもたちの夢想空想を、大人の知恵で少しだけふくらませてあげる。笑いの中で子どもたちの夢をふくらませてあげる。でも、現実世界はそんないいことばかりじゃない。だからのび太はできそこないで、最後はいつも失敗してしまう。子どもたちの夢想空想を笑いの中へ解放してくれる、解放戦士こそ、『ドラえもん』なのだ》
藤本は、一読すると、楠部さんの目を見据え、「あなたにあずけます」とひと言だけ語ったという。こうしてドラえもんはアニメ化され、大人気となった。
楠部さんが言う。
「高畑勲という人間がいなかったら、いまのアニメ『ドラえもん』は生まれていなかったかもしれません。高畑さんは、ドラえもんの恩人の一人です」
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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180406-00010006-flash-peo
この記事何で他の人にはさん付けなのに藤本って一人だけ何度も呼び捨てにしてるの?
亡くなってから時間経ってるから?
>>1
日テレドラえもんが低視聴率による打ちきりは
ガセ情報
そこそこ数字は良かった
製作会社の都合で終わっただけ
ある程度のドラえもんの知名度があったから
テレ朝版が当たったんだよ
凄いエピソードだなこれ
亡くなってから知ったわ
合掌
世界名作劇場を産み出した1人だしな
笑いの中で子どもたちの夢をふくらませてあげる。
でも、現実世界はそんないいことばかりじゃない。
だからのび太はできそこないで、最後はいつも失敗してしまう。
子どもたちの夢想空想を笑いの中へ解放してくれる、解放戦士こそ、『ドラえもん』なのだ》
失敗する方が難しいだろう。
二回目のアニメ化時に高畑がドラえもん知らないわけ無いだろ。
当時大人気だった「マジンガーZ」の裏番組だった。
あと、ドラえもんの声も富田耕生で、
テレ朝版とは全くイメージが違ったらしい。
当時幼稚園児だった俺は観たことがあるが、暴れてばっかりのつまんねーアニメという印象だった。原作は知らなかった。
初期の「ドラえもん」はバトル物だったよ
>>49
「あらよっと」と言ってひみつ道具を出すドラえもん
その後再アニメ化後の海底鬼岩城ではラスボスのポセイドンを演じて新旧ドラ声優対決が実現したw
すごい人だったわね。
高畑さんはわんぱく王子の大蛇退治の芹川監督のことを絶賛してた覚えがある
それ書いたの高畑さんなんです
間違ってない
高畑さんに預けたら完成しないぞ
>楠部さんは高畑さんに『ドラえもん』全巻を渡し、読んでもらった。
当時は何巻まで出てたのかな
wiki見るとアニメの企画が放送の1年以上前とすると
14か15巻くらい?
F氏看破してたかもなw
楠部=のび太
高畑=ドラえもんってことで
上手いこと言うなw
なんか調べたらかなり評価の高い作品みたいたね
宮崎駿も制作に入ってるんだな
左派、自然大好きジブリとしては妙な使命感持って作ったんだろう
かなりいい映画だよ。川についてしみじみ考えさせられる。「千と千尋」にも繋がっている。
でも単調なので、間に宮崎さんの解説アニメが入ってて、それが癒しになってたw
高畑はハイジを大人が理想に思う子供像にしすぎたと言っている
ジブリ時代ばかり注目されてるけど
ドラえもんの次に放送してるクレヨンしんちゃんが影響を受けた
「じゃりン子チエ」といしいひさいち作品のうちの「となりの山田くん」も高畑勲監督作品だ
(※ただし「となりの山田くん」の頃は既にクレヨンしんちゃんの連載が始まっており、それ以前の作品に影響を受けている)
ドラえもん以外はどれも双葉社アクションコミックス刊
シンエイ動画の元社長なのにあんまり名前聞いたことないと思ったら
作品はスタッフのものだという考えで自分の名前をクレジットしない主義だったんだな
なんか、かっこいいな。
別に名前くらい載せてもいいような気がするが
楠部大吉郎の門下がパヤオだったり大塚康夫だったり芝山努だったり、まあ名前を挙げればきりがない。
東宝動画にエースアニメーターだったが故に社長より稼いでいる事がわかり独立。
◇ 世界最大の映画サイトIMDbの歴代映画評価ランキング ◇
IMDb Top 250 as rated by IMDb Users 2017/09/29
http://www.imdb.com/chart/top?sort=rk,asc&mode=simple&page=1
◆IMdb、邦画作品のみのランク
*19位 七人の侍 黒澤明
*29位 千と千尋の神隠し 宮崎駿
*58位 火垂るの墓 高畑勲 ←☆
*64位 もののけ姫 宮崎駿
*79位 君の名は。 新海誠
111位 羅生門 黒澤明
113位 用心棒 黒澤明
128位 生きる 黒澤明
132位 となりのトトロ 宮崎駿
133位 乱 黒澤明
137位 ハウルの動く城 宮崎駿
168位 東京物語 小津安二郎
213位 風の谷のナウシカ 宮崎駿
247位 天空の城ラピュタ 宮崎駿
*19. 8.6 Seven Samurai (1954)
*29. 8.5 Spirited Away (2001)
*58. 8.4 Grave of the Fireflies (1988)
*64. 8.4 Princess Mononoke (1997)
*79. 8.3 Your Name. (2016)
111. 8.2 Rashomon (1950)
113. 8.2 Yojimbo (1961)
128. 8.2 Ikiru (1952)
132. 8.2 My Neighbor Totoro (1988)
133. 8.2 Ran (1985)
137. 8.2 Howl’s Moving Castle (2004)
168. 8.1 Tokyo Story (1953)
213. 8.1 Nausicaa of the Valley of the Wind (1984)
247. 8.0 Castle in the Sky (1986)
高畑さんの立ち位置もこうだな
原作からその世界観を損なわずに
いろんな手法で少しずつ膨らませてあげる
そして見る側の空想夢想を
解放させてあげるお手伝いをする
特に音楽への拘りは素晴らしい
問題はジブリにおいては
時間と金をかけすぎたこと
凄い人だったのね
ドラえもんによって、F先生は国民的作家になったといえる
そのドラえもんを国民的作品にしたのは、やはりアニメ化が大きい
ということはF先生を国民的作家に押し上げたきっかけは高畑さんとも言えるね
勿論、一因でしかないとしてもすごいね
宮崎さんが国民的監督になったのも高畑さんの影響はあるし つくづくすごいね
まあ、高畑さん自身が不世出の素晴らしい監督だし、
他者との関係でどうこういうのは失礼だけど
対象を客観し本質を見抜いて理論化する能力が高すぎくんよね・・
ただ、理屈や人智を超えた暴力的な快楽はないよね・・
まあ高畑さんは最初からそんなの求めてないんだけど
>楠部さんは高畑さんに『ドラえもん』全巻を渡し、読んでもらった。
無茶振りしやがってw
楠部弟は自著を読む限りかなりあくの強い人だからな。
マタギになりかけたそうだし。
楠部兄も親分肌のアニメーターで知られていたし。
藤岡豊もそうだが、あくが強くないとこの業界やっていくのは難しいのかも。
隠れてないしw
ハイジ、三千里、アンと名作劇場の監督を手掛けてたのが70年代
今思うとジブリに誘われ参加したのは高畑勲にとって良くもあり悪くもあったかも
ジブリ以降は宮崎駿の稼ぎで売れない映画を作る穀潰し的見方をされがちになってしまった
これは感動した
凄いね
転載元: http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1523045881/