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【ドラレビュー】『のび太の宝島』鑑賞2回目の感想・意見(シルバーサイド編)!!

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【ドラレビュー】『のび太の宝島』鑑賞2回目の感想・意見(シルバーサイド編)!!

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「映画ドラえもん のび太の宝島」、2回目観てきましたー!!

 

この度は当サイトにご訪問下さり誠にありがとうございます!!

大人気アニメドラえもんの映画『のび太の宝島』!
藤子・F・不二雄プロ創立30年記念という節目でもありシリーズ38作目の映画です!!

私も先日2回目の鑑賞に行かせていただきましたー!

今回は本編の内容にガッツリ踏み込んで、色々な角度からのレビュー(私の個人的感想ですが)をずらずらと書き連ねていきたいと思います!!

当記事では「あらすじ」や「本編の中身(いわゆるネタバレ)」に触れているため、『のび太の宝島』を観ていない方は、今この段階で記事をそっ閉じしていただきますことをオススメします!

「あらすじ」や「ネタバレ」についてはこちらの記事をご覧ください!!
→【ネタバレ注意】「のび太の宝島」2ch評判・感想まとめ

 

《今作の敵、シルバーサイドについての感想・意見など》

 

 
 2回目の鑑賞は、大筋の流れは頭に入っておりましたので要所要所に注目しながらチェック。(と言いつつクライマックスではそれを忘れて見入ってしまいましたがw)
 今回は「シルバー海賊団という敵がどのように描かれていたのか?」というところにフォーカス!

 ドラえもんの映画は非常にテンポがよくスピーディーで流れのままに楽しむことが出来るのですが、少し立ち止まって考えておりますとすぐさま置いてけぼりを喰らってしまいます。
 映画をご覧になった皆さんの中にはもう答えが出ている方も多いかと思いますが、私なりに疑問に思った点・解釈した点などをお伝えして参りますので、もしよろしければお付き合いいただき補足や異論などを交えながら『のび太の宝島』の振り返り・深みを味わって頂ければと思います!!

 ではでは!!

 (以下の内容はあくまでも個人的な意見であり、製作者の皆様のしっかりとした意図・構成を汲み取っていない感想でありますのでご了承いただければ幸いです。)

《そもそもシルバー海賊団とは何者?》

 

 ドラえもん達とのファーストコンタクトは最悪そのものでしたね!ドラえもん達が目的の宝島に近づくや否や、ビビ・ガガ率いる「時空海賊」にノビタオーラ号が襲撃されてしまいます。印象はどこからどうみても平和的解決法も用いない野蛮なゴロツキの集まりです。案の定、武力行使によってドラえもん達に襲い掛かってきました。
 挙句しずかちゃんを攫っていってしまいなんなんやこいつらと。空気砲の弾は切るわ透明マントに隠れたスネ夫くんを見破るわで戦闘能力高過ぎるんちゃうかと。
 こんな奴らを部下に持つ船長のシルバーとやらはさぞかし悪い奴で特別な能力でも持ってる人物なんだろうなと、そんなことを想像させる時空海賊達でした。

 ビビ・ガガら時空海賊一行はしずかちゃんを連れてアジトである海賊船に戻りますが、その海賊船は一つの島ほどの大きさで宇宙漂流記の漂流船団の船内を思わせるほどの壮大な造りとなっていました。
 そしてどうやら海賊船内にいる人はみんなが海賊なわけではなく、子供もいれば老人の姿もありました。しずかちゃんそっくりのセーラがフレンチトーストを作ってくれたり、レストランでは亭主のマリアがしずかちゃんにやさしくしてくれました。
 この船は海賊だけが乗っている海賊船ではなく、様々な人が共に生活拠点としている巨大なタイムマシンだったのです

 では一体何のために、これだけ大きな船にこんなにも大人数の人が暮らしているのでしょうか?

 セーラがしずかちゃんに「元々別の目的で作られた船でこの船には色々な事情を抱えた人が乗っている(みたいな)」と語っていますが、具体的な理由は説明されておりません。(この点は視聴者の皆様のご想像にお任せしますということなのでしょう)
 ”元々別の目的で作られた”については回想シーンで察することができますが、これだけの大人数を乗船させるためには誰かからの納得のいく説明が必要だったことだろうと思います。もしかするとこの船の乗組員が未来の地球の全人口である可能性もあります。だとすれば誰しもが参加せざるを得ない世界規模のプロジェクトだったのでしょう。
 しかしビビ・ガガは「ノアの箱舟計画」については知らなかった様子。乗組員の中には目的を知らない人もたくさんいたかもしれませんね。
 
 おそらくシルバー及び側近たちが手筈を整えたのだと思いますが、ビビ・ガガなど主力部隊の他に部下と言える部下の登場がありませんでした。最後に襲ってきた相手もロボットでしたし。まさかこれだけ大規模な計画&準備をシルバー単独で行ったとは思えませんので、欲を言えばそういった人影も描いてくれたらなあなんてこともふと考えてしまいました。

 ともかくとして劇中で描かれていた「シルバー海賊団の実態」とは、一言で言えば宇宙漂流記の宇宙漂流船団のようなもの。海賊船としての外見はカムフラージュで、未来の地球を捨て新たな移住先を目的として集まった大漂流集団でした。

 

《シルバーとはどのような敵キャラなのか?》

 先日のレビュー記事で、映画ドラえもんの敵には役割(パターン)があり、そのパターンとは「理性型」と「本能型」だ、と記述させていただきました。(もちろん個人的見解なので異論反論受け付けております)
 そうした役割でいくとシルバーはおそらく「理性型」の敵キャラであると言えるでしょう。シルバーは自分だけのためではなく、将来の子供たちのために行動していました。シルバー自身だけでなく妻のフィオナや他の研究者たちの思いでもあり、その意志の強さがシルバーの言動の最初から最後まで見ることが出来ました。

 シルバーとフィオナは科学者として「石油や原子力に代わるエネルギーの研究」をしていました。そして研究が完成しかけた時に、その道半ばで身体の弱かったフィオナは帰らぬ人となってしまいます。
 フィオナの死後もシルバーは研究を続けるも、その成果は得られず夢のエネルギーの完成には至りませんでした。

 シルバーは根は本当に真面目で心優しい性格だったのですが、ご覧の通りの豹変した姿に。その温度差は部下のビビを震え上がらせるほどの圧力と迫力を持つまでに。(普段優しい人が怒ったら物凄く恐いというあれですね)
 その変化のきっかけはご存知の通り「希望」が「絶望」に変わってしまったから…。「絶望」とはそれほどまでに人を変えてしまうものなのですね。過去作を振り返ってみましたが、これまでに「絶望」によって生まれた敵キャラはいなかったように思えます。(記憶違いだったらすみません)
 
 どこにでもいるお父さん、夫、社会人だったはずなのです。それが生まれた時代、置かれた境遇によって多くの人や環境に影響を与えてしまう脅威となってしまったシルバー。とても悲しい人という印象を最初は持ちましたが、いつ自分がそうなるかもしれないと教えてくれる先輩としての印象も新たに作ることができました。

《シルバーは何故、未来に行ってしまったのか?》

 

 シルバーの思考が「希望」から「絶望」へと変わってしまった、いえ「絶望」に突き落とす最大の一手となったのが廃墟と化した未来の凄惨さでしょう。(シルバーは希望のために未来を確認しに行ったはず)

 「2250」→「2295」へ

 なぜシルバーがこの年代を選んだのかは分かりませんが、なぜ未来を確認しに行ったのかは、少しばかりですが理解できました。(あくまで個人的な見解で)
 人は行き詰まると逃げたくなるようにできています。何かの障害にぶち当たった時、乗り越えるためにはどうすればいいか考えると同時に、その障害を乗り越えなくても済む方法はないかを考えます。
 心が弱かったと言えば酷ですが、未来を託されたシルバーのプレッシャーは凄かったのでしょう。焦っても結果はついてこないことは承知でしたでしょうし、それでも根を詰めて研究に没入しつづけ皆さんご覧の通りフロックとの関係にもひびが入ってしまいます。
 フィオナの意志を受け継いだシルバーは、何としてでも研究を完成させたい。しかし自分の力ではそれは無理だと悟ります。その次に考えることとは何か?その研究をせずに目的を達成する術は他にないかということです。
 その初手となったのが「そもそも夢のエネルギーを生み出す必要はないのでは?」という期待だったのでしょう。現状でも何とかなるという淡い安心を求めた結果、それを確かめるためにシルバー未来へと歩を進めました。
 
 しかし、シルバーの期待とは裏腹に未来は一面廃墟と化し、あれほど壮大であった船が無残な姿で朽ち果てていました。この光景にシルバーの心はポッキリと折れてしまったことでしょう。
 研究は完成できていない。しかし滅亡は必ずやってくる、それも近い将来に。
 
 「生み出せないなら奪ってしまえばいい」

 恐ろしいですが、人間なら誰しもが密かに持っている当たり前のロジックかもしれません。シルバーもそう考えたのでしょう。地球の滅亡を避けられないのなら地球を捨てるまで。どこか他の住みよい星に移住するという選択を取ることにシフトします。

 シルバーが正気か否か、未来を覗くという行為が絶望と幻滅を呼び今回の事件を引き起こすに及んだターニングポイントだったのだろうと私は思います。
 

《シルバーとフロックとセーラ》

 

 
 シルバーに着目することでさらに見える対比構造が「大人と子供」です。
 シルバー(大人)がフロックやセーラ(子供たち)を思うがために必死になった結果、子供はお構いもせずに反発。まさに親の心子知らずです。上手くいっていた家族の関係がものの見事に崩れ去ってしまう。妻フィオナの死をきっかけに修復不可能なまでに。
 それでもシルバーは研究の手を休めずフロックとセーラとは距離を置いてしまいます。ここからのシーンは言葉にせずとも伝わると思いますが、甘えたくても甘えられない感情をどこにぶつけていいか分からないフロックとセーラが悲痛な描写やそれに苛立つシルバーの描写には「かなり心に来る」ものがありました。いつでも一番の被害者は子供です。たとえどんな理由があろうとも当事者である子供たちはそう感じています。それが癒えるものであればいいのですが…。

 シルバーとフロックの関係が悪化しそれでもセーラは「家族みんなで一緒に居たいだけなのに」としずかちゃん心の声を漏らします。子供は大人が思っている以上に温もりを必要としていて、そこから先にのみ未来が待っているのかもしれません。それに気づくために必要なのは子供が発するサインでしょうか、親の力量なのでしょうか?少なくとも当時のシルバーとフロックにはそのきっかけを持ち合わせていなかったのでしょう。
 お互いがお互いを理解し合わず分かってもらおうとせずズルズルと時間が流れていってしまったのでしょう。

 「お前たちは子供だから、まだ分からない」

 シルバーがフロックやセーラやドラえもん達に投げかけたセリフですが、このセリフには多く逆説的な意味が含まれていると思いました。「子供だから分からない=大人だから分かる」、さらには「子供だからこそ分かること=大人になってしまうと分からなくなる」といった意味にも捉えることが出来ます。
 また上記にも書きましたが、「子供に分かるように話したのか、分かってもらえるまで時間を費やしたのか」という疑問も生まれてきます。
 おそらくシルバーは、「お前たち子どもには学ぶべきことがたくさんある。その学ぶべきことが備わっていないと私の行動が理解できない」といいたいのではないかと思います。しかしそれはシルバーの独りよがりで、自分が弱っていることを理由に十分な説明を行わなかっただけに思えます。

 今のお前たちに説明しても理解できないだろうと強引に事を進めようとするシルバーですが、フロック達子供はしっかりと考えを持っていて十分理解した上で反発しています。まさに親はなくとも子は育つ。大人が思っている以上に子供はしっかりと成長し様々なことを学んでいます。子供とは親が思っている以上に親の考えを感じ取っているものなんですよね。だからこそ尚更フロックはシルバーを許せなかったのかもしれません。フロックもフロックなりにシルバーの抱えている問題に協力したいと思っていたのでしょう。ただ上手に伝えることができなかっただけで、本心の部分ではセーラと同じく「一緒にいたい、一緒に問題に臨みたい」という思いだけだったのではないでしょうか?

 「フロック。腕を上げたな」

 「当たり前だよ!パパの子なんだから!!!」

 思い出すだけで涙が流れてしまいますが、シルバーとフロックそしてセーラが再び歩み寄れた瞬間でした。この2人の会話には皆さんも様々な思い・蘇った記憶があったのではないでしょうか?
 対比構造としてはBeforeがシルバーの「絶望と生き残るための唯一の選択」、そしてフロックの「親への許せない思い・親の暴走を止めたい思い」です。
 Afterではシルバーが「希望を見つけ、生き残るための新たな道を発見」、フロックが「親に謝罪、そして親に認められたという誇りの実感」がそうでしょう。

 「うちに帰ろう」

というシルバーの言葉には自分たちの時代に戻り、また一からやり直そうという思いが感じられます。今まで抱えていた絶望が間違いであり、歩むべき道はフロックや子供たちと協力し切り開いていける、そう思える希望を確かに感じられたのでしょう。

 「ごめんなさい!苦しんでいたの、分かってたのに…!!!」 

 フロックの抱えるシルバーへの嫌悪感・憎しみが浄化された瞬間でした。フロックが自分から謝罪の言葉をシルバーに泣きながら伝えました。フロックはシルバーの苦しみ・傷心を理解していました。自分の寂しさとシルバーの辛さを同時に共有するだけのバランスを獲得することが出来ました。フロックもまたシルバーと同じように過去の自分の考えを改め、今後はみんなのためにそのメカニックとしての才能を活かそうと希望の歩みを始めたことでしょう。

 

《まとめ》

 

 

 今回は敵サイドにフォーカスしてレビューを書かせていただきましたが、かなり「なんじゃこりゃ?」な出来になってしまいました。いつもの「勧善懲悪的な敵をやっつけてめでたしめでたし~」という後味ではなく、「う~ん」と頭に色々なものがぐるぐる回ってしまう敵だったのでレビューの内容もキレイな感じになってしまいました。
 こういう「理性型の敵」には本当に弱いんです私。。。バンホーさんやパルパルさん、ビタノくんのお父さんなどには大事なことを教わっていますからw

 と、ズラズラと言いたいことを書き連ねて参りましたが、皆さんの中にはシルバー達に対して全然真逆な感想を持たれて「こいつ分かってないな~」と言いたい方もいると思いますし、それはありだと思います!
 私の見解が全てではなく皆さん個人個人が持たれた見解の方が間違いなく大切なものです!私の感じ方はおそらくごく限られたパターンだと思いますし、皆さんのより濃い印象を大事にしていってほしいと思います!
 寧ろよろしければ是非、そういった皆さんの意見・感想も聞かせていただけると大変嬉しいです!!新たな見解、新たな発想などを見せていただけたらこんな嬉しいことはありません!(もちろんドラえもんの中で)

 次回もまたレビューを書く時間があれば(というか時間作ります!)、『のび太の宝島』の別のテーマでまとめていきたいと思います!
 大変長く長くなりましたが、最後までお読みくださり誠にありがとうございました!  

 

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